London

在校生ブログ #10 : London MIBでの生活について

皆さんこんにちは!
ロンドンキャンパスにてMIBを学んでいるNorikaです。
サンフランシスコMBAのKojiからバトンを受け取りました。
私からは、Hultを選んだ経緯とHultでの自己成長についてお伝えします。

私のこれまでのキャリアについて簡単にまとめると、大学在学中に東京のコンサルティングベンチャー企業就職→福岡県の社会福祉法人で新規事業開発→福岡を拠点にフィンランド発ベンチャーでカスタマーサポート(同時期にコンサル事業をフリーランスで開始)→2022年3月大学卒業→東京に戻ってインド系多国籍企業でBPOプロジェクトに従事してきました。そして2022年9月にHultロンドンに入学しました。

まずHultを選んだ経緯についてお話しします。私は「起業家精神を持ってとにかく面白そうなことはまずやってみる。」こんな価値観を持って様々な職種・業界にチャレンジした20代前半を過ごしました。この価値観の源泉は、母校である早稲田大学在学時に400人規模の学生団体のプロジェクトマネージャーを務めたことです。この経験を通して、組織づくりの面白さにのめり込んでいきました。ただ、ビジネスを組織に属して体験したいという気持ちが強かったため、一旦学問を離れることにしました。そして様々な企業で働き、また日本全国の経営者の皆さんを訪問して回る時間を過ごしました。この期間中にたくさんのご縁に恵まれ、国内外の様々なプロジェクトに参画させて頂きました。しかし、私は次第に自学または会社の教育に頼る限界を感じ始めました。そこで出会ったのが「多様性を牽引するリーダー育成」に優れたHultでした。

様々なことに挑戦はしてきたものの、当時のHult入学前の私に決定的に足りていないものがありました。それは、「自分のComfortable Zoneから出て、キャリアの方向性を客観的に見つめ直すこと」です。これを強制的に作り出す環境に身を置き、実践的なビジネスを学ぶことができる場所がHultでした。これが私がHultに入学するまでの経緯となります。

次に、これまでHultでどんな成長機会があったのかについて少し紹介します。Hultでは、多様な背景を持つチームでの挑戦を意図的に作り出すプログラム設計になっており、協力して一つの成果物を作ることが毎授業の課題として設定されます。誰か一人の意見を通すのではなく、チームメンバーの意見の「違い」を最大限に活かして、全員の力を成果物に反映させることが求められているのです。この環境の中で私の成長に大きく役立ったエピソードを一つご紹介します。
<MBA、MFIN、MIBプログラムの友人たちとランチ>

Hultで高パフォーマンスのチーム作りに一番重要だと教えられたのが、チームメンバーそれぞれEIのです。Indeed キャリアガイド編集部によると、EIは「心の知能指数」とも呼ばれており、定義は以下の通りです。

「自分の感情を認識してコントロールしたり、周りの人たちへの敬意を示しながら、自分の感情を分かりやすく伝えたりする能力」
Indeed. 『エモーショナルインテリジェンス(心の知能指数)を高める方法9選』

EIというスキルを磨けば磨くほど、他者と協力して成果を出せるようになると言われています。私自身、子供の頃からリーダーという立場を多く経験し、チームをリードすることが好きな一面、自分には柔軟性が足りない傾向がありました。自分とは趣向の異なるチームメイトがいるときには、ストレスが溜まって成果をうまく出せないこともしばしば。いわゆる自分のEIを上手くコントロールできていない状態でした。
<コーチングの課題のために友人とペアを組んで練習>

しかし、Hultでのリーダーシップの授業を通して、自分の強みは「チーム全体のEIの底上げ力」なのでは?と気づくことができました。また、EIをより有効活用するため、1学期を通して様々な施策をチームに持ち込みました。1番自分が注力したのは、「いかに対立後のネガティブな感情を最小限にし、より良い結果につなげるか?」です。
これは日本で言う「根回し」に近いもので、会議中に周りの表情や発言から不安・不満の種を読み取り、必要に応じて個別で話す時間をとりました。例えば、Hultのチームはほぼ全員が異なる国籍のメンバーで構成されています。議論がヒートアップして一旦休憩をとったときに、それぞれの意見を落ち着いた環境で聞くことに徹し、休憩後に会議の中でそれを要約して客観的な立場でチームに伝えました。この時私が意識したことは、対立している二者どちらも心理的な安全性を保てるような環境を私自身が媒体となって作り出すということです。
この甲斐あってか、プロジェクトの後のチームメンバーからのフィードバックは高得点を獲得し、「のりかがいると落ち着く」や「のりかにはなんでも話せてしまう」などの嬉しい言葉をもらいました。その上、学期末のチーム対抗ビジネスコンテストでは優勝という結果につながりました。

<自身の誕生日をチームメイトに祝ってもらいました>

このように、Hultでの授業を通して、EIのチームへの影響の大きさを学びました。また、自分がどのような役割で一番輝くのかに気付いたと同時に、自分の弱み、どんな部分でもっと努力が必要なのかを知ることができました。春学期では、この弱みの部分にアプローチをしています!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次はBostonでFinanceを学ばれているYudaiさん、お願いします!!