Boston

在校生ブログ_#63 Hultの魅力について

2025–26年度Hult在校生ブログリレーの3番手を務めさせていただきます。
ボストンキャンパスでMBAに在学中の Tomo です。

前回までのKosukeさん、Akaneさんの記事に続き、 私自身の実体験を通して、少しでも 「留学に挑戦してみたい」 と考えている方のヒントになれば嬉しいです。今回は私が感じるHultの魅力について共有させていただきます。

 

自己紹介とMBAを決意した理由

私は大学時代に国家資格である管理栄養士を取得、卒業後は念願だった食品メーカーに入社し、約3年間営業とマーケティングの両方を経験しました。
とても恵まれた環境で働いていた一方で、海外MBAを志した理由は大きく分けて「ビジネススキルの強化」と「海外ネットワークの構築」 の2つです。
営業・マーケティングの経験を通して、「自社商品をどうすれば消費者に届くのか」「どんなプロモーションなら購買行動につながるのか」を考える機会が増え、部署異動を経てから、より経営全体にも興味を持つようになりました。また周りには優秀な先輩や上司が多く、彼らの働き方を間近で見ているうちに、まずは自分がビジネススキルをもっと強化したいと強く感じるようになりました。
さらに、将来的に海外で働きたいという気持ちがずっとあり、社会人3年目という早い段階で、国際的なネットワークを作りたいと考え、思い切ってHultへの進学を決意しました。

 

私がHultを選んだ理由

Hultを選んだ理由は、 ① 実践的な学び ② 多国籍な環境の2つです。
Hultは、講義だけではなく、チームで実際の企業課題に取り組む体験型の授業が多くあります。学んだ内容がそのままビジネスに応用できる点に強く惹かれました。
また、Hultには世界各国から学生が集まるため、授業中のディスカッションや日常の会話を通じて、国や文化の違いを越えて意見を交わすことで多様な価値観に触れられるのではないかと感じ、Hultに決めました。
実際にボストンでの生活が始まって約2ヶ月ですが、この2つの理由に関して今のところギャップはありません。以下では、この2つの観点に沿って、私が実際に感じたHultの魅力をご紹介します。

 

Hultの魅力①:実践的な学び

授業は1週間で2〜3科目を並行して受け、2〜3週間で1科目が終了します。 座学以外にも少人数グループから5〜6人のプロジェクトまで、さまざまな形式のグループワークがあります。また、Hultの教授陣は非常に優秀で、ハーバード大学で教鞭を執る先生がHultで授業をしてくださることもあります。どの授業も質が高く、毎回新しい学びや気づきが得られていると実感しています!
特に印象深かったのが、5〜6名のチームでシミュレーターを使い、実際に会社を「経営」するBusiness Challengeです。4日間の間に、プロダクト開発や価格設定、マーケティング、オペレーションなど多岐にわたる意思決定を行います。その過程では国籍による考え方の違いが鮮明に表れ、多国籍環境ならではの刺激を強く感じました。
「何を優先するか」「どう意思決定するか」が人それぞれ全く違い、またスピード感も国や文化によって大きく異なり、意見がぶつかることもありましたが、互いの違いを乗り越えて一つの戦略をつくり上げる実践的な経験は、Hultならではの学びだと感じました。

 

Hultの魅力②:多国籍な環境

Hultには今年、34カ国 の学生が集まっています。以前は「外国人」という言葉に少し壁を感じていた私ですが、今ではその感覚が少しずつ薄れ、まるで“都道府県の違い”のように自然に受け入れられるようになりました。
授業では、生徒全員の 「積極性」 と 「熱量」 には刺激を受けています。全体的にクラスの雰囲気は明るく、意見が活発で学びが深まるので、本当に良い環境だと感じています。ケーススタディを読み、全員でディスカッションに入る授業があり、その際に生徒同士で意見がぶつかることもありましたが、間違いを恐れずに発言する姿勢や、前向きなエネルギーが印象的でした。
またクラスメイトと会話をする中では、1人1人のバックグラウンドやキャリア、将来の夢が垣間見えます。育ってきた国や環境、言語は違っても、私たちは皆、努力し、悩み、挑戦し続ける同じ「人」なのだと感じる瞬間が増えました。特に多国籍な生徒の皆さんと話して素敵だと感じることは、「相手の良いところを素直に褒め合う文化」「違いを否定するのではなく“個性”として尊重する姿勢」が根付いていることです。Hultという多国籍環境に身を置くことで、国籍を越えて価値観を共有し合うことの大切さを、自分の中で深く理解することが出来ました。
そして、多国籍の環境の中で日本を客観的に見ると、「日本人でよかった」と心から思う瞬間が増えています。日本人のクラスメイトは、皆さん優秀で本当に優しくて温かい人ばかりです。また、私たちが使う日本語はひらがな、カタカナ、漢字と複雑な体系を持ち、日本人にしかわからないユニークな言語なので、日本というのは特別な国だなと改めて気づくことが出来、日本人であることに誇りをもてるようになりました。

(国籍は生徒全員様々です!クラスメイトとハロウィンパーティーをしました!)

 

ここ最近のご報告

Fall Termは「1年で最も忙しい時期」と言われていますが、本当にその通りで、個人課題、グループ課題、テスト勉強、授業の復習に加えて、クラスメイトとの交流や外部のネットワーキングイベント、コーヒーチャット、ボーゲル塾など……ここ数週間は、土日も関係なくめまぐるしい日々が続いています。
そんな中、私にとって大きなアップデートは、日本人メンバーとともに 「Sushi Club」 を立ち上げ、ボストンキャンパスでは初めて、そしてサンフランシスコ校から続くクラブとしては恐縮ながら 4代目のプレジデントを務めることになりました。
クラブの立ち上げは想像以上に大変で、Hultスタッフの方との打ち合わせ、ロゴ制作、イベント企画、広告作成、集客など、ゼロから形にしていく作業が続いています。それでも、周りの日本人メンバーの支えがあったからこそ、ここまで進めることが出来ているので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして何より驚いたのは、日本人メンバーにもご尽力のおかげで、立ち上げからわずか数日で80人の参加登録してくれたことです。日本の寿司文化にこれほど学生が興味を持ってくれていることに、心から嬉しさを感じました。これからもクラブを運営しながらネットワークの輪を広げ、日本文化の魅力を発信していきたいと考えています。

(日本人向けに寿司を作りました!これからもイベントを実施予定です。)

 

最後に

まずはここまで支えてくれた家族、前職でお世話になった上司、そして日本で応援してくれた友人や先輩方に、心から感謝しています。
留学を決意するまでには何度も相談し、最後まで決断できずに悩んだ日々もありました。決めた後も「本当にこれで良かったのだろうか」と自問自答する時間は渡米する最後の最後まで続きました。線路を外れるような不安もありましたが、それでも自分の可能性を信じて一歩踏み出すことを選び、今振り返るとその選択をして本当に留学を選んで良かったと感じています。

 

 

この留学では「挑戦し行動した分だけ、必ず自分の財産になる」そう信じて、日本でお世話になった皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、少しでも恩返しができるように、これからも挑戦を続けていきたいと思います!次は、ロンドンの 田渕さん にバトンを渡します!