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Hult BostonでのMBA生活を振り返って
こんにちは、Hult BostonキャンパスでMBAを勉強中のYusukeと申します。僭越ながら今回は、ここまでのMBA生活の振り返りと現状、そしてポストMBAについて少し書きたいと思います。その中で少しでも読んでくださる皆さんにMBA生活のリアルや参考になる内容を伝えれれば、、と思います!
Hult Bostonに来るまで(キャリアストーリー①)
簡単に自己紹介させてください。
小さい頃、テレビで観た「海外(米国)に住もう!」みたいな番組で、初めて「海外」という世界が有る事を知り、とても好奇心を掻き立てられたのを覚えています。その頃から「英語」、「海外」というものに憧れ、自分もいつかそのフィールドで生き、日本と海外を繋げられる様な仕事がしたいと思っていました。
大学で留学を経験し実際に海外生活をしたことで、海外に関わりたいという思いが一層増し、新卒で商社に入社しました。この時「英語」「海外」に加え、「会計」という世界を知りました。昔から凝り性で探求することが好きな性格もあり、「英語」「海外」「会計」を極める努力をしました。その後北米駐在を経験し、これら3つを満たしてくれる環境に毎日充実感を感じていました。
駐在中に業務の編成に伴いメキシコ子会社の経理財務マネージャーに抜擢され、ローカルスタッフとともに、会社の事業再建を担う「マネジメント」というポジションに就いた時、大きな興味関心が芽生えました。「マネジメント」をもっと深く勉強したい、そう思ってMBA留学を決意しました。
Hultを選んだ理由は「多様性」の環境です。上述の通り、知らない世界に触れる機会が多ければ多いほど自分はワクワクできる性格なので、全米で最もダイバーシティな教育環境に自分の身を置けると思いHultへの進学を決めました。
写真①:Leadership論クラスにて
実際のMBA生活は?(キャリアストーリー②)
ここからは、私の今を少し話したいと思います。Hult Bostonに来て9か月余りが過ぎました。始めの3か月はとてもチャレンジングでした。幸い駐在経験という貯金もあり、リスニングやクラスメートとの意思疎通はあまり苦労しませんでしたが、2つの大きな学びと苦労がありました。
1つ目は、「自分の意見を述べる」という事。ビジネスケースについて「Yusukeはどう思うのか?なぜそう考えるのか?」を求められ、そこに論理的思考力が問われます。この様な頭の使い方はあまりしてこなかったと改めて発見でき、とてもいい機会を得る事ができました。クラスでのディスカッションにおいても、「何でそう思うの?」とクラスメートに意図的に質問したり、「それってこういう意味や背景で合ってる?」と確認することを意識して、論理的思考力を養うことに努めました。
2つ目は、「一つとして同じリーダーシップスタイルは存在しない」ということ。MBAに来るまでは「優秀なリーダーとは、チームの先頭に立って統率するカリスマ性がある人」という固定観念を持っていましたし、それを学ぶ必要があると思っていました。しかし、Personal Developmentやチームリーダーシップ論などを受講し感じたことは、自分に合ったリーダーシップを見つけてそれを磨くことが最も大切なことだと気づきました。大事なことは自分自身を正しく知る事、リーダーシップは既に自分の中にあるのでそれを活かして発揮する。これに気づけたことで、何か肩の荷が降りた様な不思議な感覚になったと同時に、自分のリーダーシップスタイルに自信が持ててきた気がしました。
集大成でもあったSpring termのチーム課題は本当にチャレンジングでしたが、その分達成感が有りました。チームでビジネスを創出しそれをピッチするという経験は、本当に貴重な経験でした!
写真②:Spring termのチーム(アメリカ、メキシコ、フィリピンのメンバー)
現在はサマータームに入り、選択科目となりました。私はSTEM受講のため、Data Analysisに特化したクラスを受講しています。Python、AIなどメガトレンドを学べる事を有難く感じながら(難しいですが笑)、引き続き勉強を頑張っています。
ポストMBAについて(キャリアストーリー③)
卒業が近づくにつれ、MBA後のキャリアストーリーをどう描いていくのか?を日々考える時間が多くなってきました。幼い頃からの「日本と海外を繋げる仕事」をビジョンに、自分の価値観である「プロフェッショナル」「探求心」「好奇心」から、自分の仕事をする目的を考えた時に、次世代のグローバル経営人材の創出や育成に貢献したいと考えています。
これは、自己分析と駐在経験を経て大きく思っていることです。自分はやはりプロフェッショナルとして何かを極めて生きていきたい、そして同時にプロフェッショナルを目指す人同士を繋げたり、支援したりする仕事をすることで、社会貢献を果たしたいと考えています。とはいえ、まずは、自分自身がプロフェッショナルになれる企業に就き自分を磨く(=マネジメント、会計、英語)ことを短期ゴールに置いて、米国現地就職を目指しています。並行して、ネットワーキングの拡充を図り、自分と同じ志を持っている人たちと繋がったり、自分から発信していく活動もしていこうと思います。
写真③:Core termクラスの打ち上げ
私が行なった米国就職活動
上述の通り、米国就職を目指して引き続き活動しておりますが、参考になればと思い、実際私が行なった現地での就職活動やネットワーキングの構築等について、紹介させてください。
- LinkedInの活用
まずはこれに尽きるかと思います。お恥ずかしながらHultへの留学前にLinkedInをほとんど活用したことはありませんでした。。しかし、学校側でも活用方法のレクチャーを受けたり、実際使用してみると、様々なプロフェッショナルとビジネスに関連した事柄で繋がる事ができる点、何より自分というビジネスパーソンを商品化して宣伝できる、とても優れたビジネスプラットフォームであると感じています!Hultのキャリアチームに指導を受けながら作成した部分もあるので、知識として身に着けることができたのは、有難いなと思っています。
- キャリアアドバイザーの活用
Hult BostonにはMBA生専属のキャリアアドバイザーが居ます。まず彼らを使い倒すことをおススメしたいです。笑
やはり米国就職は現地のプロが一番詳しいと思うし、何より彼らの持つネットワークを利用することは非常に有効だと感じています。実際に私も彼らの紹介で、何名かのプロフェッショナルとコネクトでき、お話を聞く機会を頂けました!アメリカの転職はリファーラル文化が根強いと感じます。いかに影響力のある方から紹介をもらえるかも、とても重要なポイントかと思います。最近はキャリアアドバイザーと毎週の様に会話をしており、企業選び、LinkedInプロファイルの指導、ネットワーキングの構築支援、採用プロセス中での事案の相談(応募方法、給与交渉など)をしてもらっています。彼らと何度もコミュニケーションを重ねることにより、学校内外のネットワークは格段に広がりましたし、何より米国就職のノウハウを学べるとても良い機会を頂いています!
- ネットワーキングの構築
ボストンには学生、医者、科学者、事業会社の駐在員、スタートアップ経営者、コンサル勤務の人々等、とても多彩な業界・業種の人たちが集っており、ネットワーキングイベントも頻繁に行われています。私がよく参加していたのは、「Venture Café (https://venturecafecambridge.org/)」というイベントで、毎週開催されていて無料で参加できます。日本人も会場では毎回数名見かけるので、気軽に参加できるとても良いイベントだと思います。(ビールも2杯無料です!)
- ママ友ネットワークの活用(番外編)
これは完全に番外編です笑。私は家族が帯同してくれており、妻のコミュニティを通じて、ボストンの様々なプロフェッショナルと知り合う機会を得れています。妻は日本人対象のESL(English as Second Language)クラスに通っているのですが、そこのネットワークがなかなか侮れません!駐在員の方々はもちろん、国際結婚をされてボストンに永住されている方も比較的多く、その方々からボストンの就職事情を教えてもらったり、ご家族の友人を紹介してもらったりしました。家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっている現地の人々と知り合う事ができたのは、家族帯同での留学の一つの醍醐味かなと思っています!
家族帯同での留学について
上で少し触れた通り、私は家族帯同でボストンに来ています。帯同にて留学を考えている方の参考になればと思い少し下記書こうと思います。
- 家探し
ボストンは家賃が全米屈指の高さです。。また土地柄、賃貸の需要は減らない為完全に大家が強い(平気で高い価格で交渉してきます笑)。
私の場合は、家族帯同且つアメリカ国内の引っ越しということもあり「Zillow (https://www.zillow.com/)」というアプリから、直接掲載者にコンタクトをしていました。
並行して、Facebookからボストン日本人会コミュニティに登録し、住宅事情や不動産エージェントの紹介をしてもらえました。(最終的には、ここで知り合った方から物件を紹介頂き、今の住居を見つけることができました)
また、「ボストン掲示板 (https://kaigai-bbs.com/usa/bos/)」もかなり利用していました。物件情報もそうですが、家具の売買も日本人同士で行われていて、我々は新居にあった家具を買い足す際にとても重宝しました!
参考までに、家族帯同の場合は月3,000~3,500ドルが相場なのかなと思っています。高いですね。。
- 子どもの学校選び
これもご家族帯同の方限定にはなってしまいますが、学校選びは苦労しました。何より、新住所が判る書類が提出できないと、事前に学校に入学申請もできません。一方で、記述の通りボストンは住居を獲得するまでが大変且つ家賃が高いので、なかなかいい物件が決まらずヤキモキしたのを覚えています。。授業開始時期より早すぎても直前でも、良い物件が有るとは限らないので多少の妥協点を家族で決めておくと良いかもです。
日本人の多いエリアは「Brookline」、「Alewife」、「Arlington」が有名かと思います。Brooklineはドクターや研究職の方が多いイメージで、日本人のドクターが居るので、小さいお子様がおられる方には安心なエリアかと思います(その分家賃が高いそうです)。Alewifeは家族帯同の駐在員の方々が多い事、Arlingtonは日本語補習校(毎週土曜日)が近い事が特徴です。
参考までに、学費はKindergarten(幼稚園の年長)から義務教育のため公立校であれば授業料は無償です。
一方で、それまでの年少~年中は公立校でも学費がかかります。ボストンは教育水準が高い分、学校の質も様々ですので、事前に情報収集をされていると安心かもしれません!
- 帯同者の医療保険
帯同を検討されている方の中には、懸念が多いトピックではないでしょうか。日本にて保険に加入されて来られるのが一般的かと思いますが、私は米国内移動(且つ日本で手続きを忘れていた)だったので、現地で帯同者の医療保険の加入をしました。
JB Line (https://www.jbline.org/home)という現地の役立ち情報を日本語で提供してくれているサイトから、ボストンは帯同者の医療保険が条件を満たせば格安(ほぼ無料)で加入できることを知りました。
Masshealth connector (https://www.mahealthconnector.org/)という医療保険代理店?を介して特定の医療保険を申し込めます。特に子女については保険料がほぼ無料で、苦学生にはとても有難いです!一般的なボストンの医療事情も知れてとても有難かったです!
最後に
以上、纏まりなく書いてきましたが、少しでも読んでいただき参考になれば幸いです!
MBA生活は大変なこともありますが、Hult Bostonは日本人のコミュニティも充実していると思いますし、ボストンは教育・治安ともに全米屈指の高水準で安心して勉強に時間投下できると思います!学校側の現地就職サポートやネットワーキングにおいても、自分で動いた分得るものも大きいです。挑戦できる環境は無限大ですので、このブログが皆様の一歩を踏み出せる一助になれば嬉しいです!有難うございました!
次は、同じくボストンMBAのKazuにバトンタッチします!!