Boston

在校生ブログ_#38 MBAボストン生活を振り返って

皆さん、こんにちは!ボストンキャンパスでMBAに通っているKazです。

この度、ハルトの後輩たちの役に立てればと思い、1年間弱のボストン生活を振り返り、ブログを書かせていただきました。

自己紹介

まずは簡単に自己紹介させてください。

私は新卒で損害保険会社に入社し、海外駐在なども含めて10年以上勤務した後に退職してMBAにきています。

米国就職を前提に留学される方も多いHultですが、私の場合は当初から日本での就職を軸と考えており、卒業後は実際に日本にてコンサルティングファームで勤務する予定となっています。

家族構成は妻と2歳の娘がおり、もちろん家族全員での渡米も考えましたが最終的には単身で渡米することにしました。
これはMBAプログラムの期間が一年弱であることや、卒業後には日本に戻る前提ゆえの決断でしたが、各タームの間にある1〜2週間の休みなどは基本的に日本に帰国して家族と過ごしていました。

チームメイトとの写真

MBA生活

私は2023年9月末の最初のクラスの直前に渡米したので2024年7月現在で約10か月が経過したことになりますが、渡米からここまであっという間でした。

日々の基本的なルーティンは皆さんの想像通りかと思いますが改めて簡単に授業の流れを説明します。

1科目はおおよそ2〜3週間の期間の中で完結します。
クラスの前にあらかじめ事前課題をこなして各クラスに出席、そこで与えられたグループワークや個人レポートの提出をしつつ、最後のクラスで最終テストを受けて総合的に評価を受ける、というような流れです。

基本的には様々な科目でこれを繰り返すわけですが、特に入学直後の秋タームと冬タームについて同時期に複数科目が走っている事が多いので忙しくなります。
一方で、最終の夏タームでは米国におけるインターンや就活が始まるので少しスケジュールに余裕が出てくるようなイメージです。

ただし、忙しい時期でも常に張り詰めた雰囲気でいるわけではありません。さらにいうと、もちろん成績には影響しますが、全ての科目に全力投球するのか、時にはバランスを取るのかは自分次第というところはあります。私個人的には、例えば一時的に就活に軸を置く時期があっても全然良いと思います。その時の自分の目的や優先順位次第ですね!

他方で多少の力を抜いたとしてもクラスに参加しないのはもったいないです。
ほとんどの科目でグループ提出する課題が設定されるのでクラス終了後に5〜6人のチームで議論しながらレポートやプレゼンの準備をするのですが、ここがMBA最大の楽しみどころです。
ここでクラスメートと仲良くなり、お互いの国の文化や考え方を共有しながら特定の課題を解くというプロセスこそがグローバルな環境でビジネスする際に活きる経験ではないでしょうか。
時にはチームメイトの家に行ったり食事をしながら議論して課題を進めていく中で、卒業後も繋がっていける気の合う仲間が見つかるはずです。

もちろん、「チームメイトが課題に全く貢献しない」「自分の意見を曲げないので全然話が進まない」なんてことも当然あるわけですが、それも含めて結局はなんとかなるし、なんとかするしかないいう面白さもある思います。

クラス内でのプレゼンの様子

就活

私は日本&コンサル業界に絞っていたため、就活のためのアクションは以下の通りシンプルでした。

︎5月〜7月(渡米前)
・MBA壮行会への出席
・壮行会でのネットワークも活用して社員訪問しつつ各企業の研究

︎8月〜9月(渡米前)
・履歴書作成、ケース面接対策、引き続き社員訪問などのネットワーク

︎10月〜11月中旬
・ボスキャリ参加企業へのエントリー
・各社面接の実施

︎11月中旬
・ボスキャリに参加して最終面接&ディナー

以上です笑

渡米直前〜ボスキャリまではとても忙しかったです。当然ですが、就活以外に引越しやアメリカ生活のセットアップ、毎日のクラスや課題があるわけで、その合間に就活関連の事を対応することになるでこの時期は最も忙しい時期でした。

ただ、ここで一社でもオファーをもらえればその後は精神的余裕を持って過ごす事ができると思います。

米国就職を目指す方にとっても、少なからず米国ポジションの募集も存在しますし、デュアルディグリーを取得予定で翌年度のボスキャリを本番と捉える方も一年目からオファーがある事でその後の選択肢を持てる事になります。
渡米直後で忙しい時期ではありますが、まずはどのようなキャリアプランの方であれ、いったん一年目のボスキャリに焦点を当てて取り組むことを強くおすすめします。

私個人としては計画性を持って11月を迎えたつもりですが、それでもMBA入学前から既に説明会や面接が始まっている企業への対策は十分ではなかったと思います。
可能であれば渡米前から、各社のホームページでの情報収集や壮行会やLinkedin等を通じたネットワークを行っておくことがアドバンテージになると思います。

もちろんボスキャリ以外でも、各社ホームページからMBA採用募集を探したり、Linkedinやエージェント経由で紹介案件などとありますので、一年間を通してチャレンジの機会は存在します。

アメリカ現地企業就職しか考えていないという方は採用ニーズの観点から実質的に卒業前の数ヶ月の勝負にならざるを得ませんが、
それでもできる限り早めに就活を進めて一つでも内定もらっておければ、2社目以降の条件交渉などにも使えるので良い事しかないと思います。

日常生活

こちらも冒頭の通り、単身での渡米でしたのでその前提での話になります、

・︎自宅について
まず自宅はエイブルボストンさん経由で見つけました。
条件としては『学校から近く、家具がついていて、光熱費混み』の物件を探していました。一人暮らしなので必要最低限なものがあればいいけれど、毎日行く学校には近くて便利、設備の古さは気にしないという感じです。

個人的な好みにもよりますが、この条件は正解でした。やっぱり朝から授業を受けて時には夜遅くまでグループワークをやる事もあるので休める時間の確保はしたいので近さは大事でした。
それから家具を揃えなくて良いと言うことで荷物や出費が減りますし、いくらになるかわからない光熱費に怯えなくて良いというメリットがありました。
なので上階からの雨漏りやたまにお湯が出ないというような些細なことは特に気になりませんでした笑

また、これまでも多くの人が紹介していますが「ボストン掲示板」というサイトを渡米前にチェックして自転車購入を決めていたので、米国到着翌日には自転車を手に入れてそれ以降ほぼ自転車で移動していました。
自転車だと学校まで10-15分で着いたのでストレスなく通学出来ました。(真冬は寒かったです。あと、雪の日はさすがにバスに乗りました)

︎・生活費について
毎日自炊しており、ランチも自分で作ったものを学校に持って行っていたため食費はかなり抑えられました。あとは前回のブログを書かかれたYusukeさんに定期的にコストコに連れていってもらって大量の食料調達が出来たことも大きかったです。
なので食費を含む生活費は月に役300ドル程度で収まったと思います。
他の方も薦められているAmazonやweeeは最初は使いましたが、一定額を使わないと送料がかかるので最後の方はほとんど使わなくなりました。

その他

学校以外の活動ではボーゲル塾という私塾での活動での素晴らしい出会いもありました。
これはボストンにいる日本人の学生の有志によって日本のテーマを研究するものなのですが、海外で学ぶ日本人としてそれぞれの留学・研究経験を活かしてどう日本に貢献するかという考えを持った人間が集まるので話をしていて刺激にもなりました。

私自身は海外生活は5年目で3カ国目ですが、海外で生活することでやはり日本の良い所も悪い所も見えてきます。
そんな中でもやはり日本という国自体がもっと世界に対して貢献できる分野があり、そうすることでもっと評価されるはずという気持ちがあります。
私自身、MBA卒業後はHultでの学びや経験も活かして、少しでもそうした事を具体化していければと思います。

ボストンは治安も良く、とても暮らしやすい街だと思います。あまり夜に出歩いていないということもありますが、生活をしていて危険を感じた事はないですし人も親切な印象です。
スポーツ好きな方は各メジャースポーツがありますし、文化的なものが好きな方は有名な美術館もいくつかありますしハーバードやMITの博物館なんかもあります。
また、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンD.C.はボストンからも近いので小旅行には良いです。
つまり物価が高い事を除けば文句のない街なので、留学先にボストンを選ばれる場合は安心していただいて大丈夫です。

(これは自分自身に言っているわけですが、)留学においても就活においても色んな迷いや困難があると思いますが、結局は自分の考え方、そして行動と決断次第なのだと思います。

これから留学される方は希望と不安があると思いますが、うまく周囲の助けを得ながら、目的に向かってどんどん進んで行っていただければと思います!
頑張ってください!

クラスメイトとの写真

 

次はMaさんにバトンを渡します!