みなさん、こんにちは! ドバイキャンパスのFull-Time MBAのMiinoです。
昨年10月から本格的なキャンパスライフがスタートし、早くも約半年が経過しました。
さて、①2年→1年に短縮した超ハードなスケジュール、②未知の海外・中東生活、③英語もままならない、純ジャパの私が、無謀にも飛び込んだドバイ・Hultで果たして生き残ってるのか!?
無事生き残っています(笑)
トラブルに巻き込まれることもなく、事故・怪我もなし。そう、ここドバイは、日本に負けず劣らず”物理的安全スペース(Physical Safety Space)”があります。そしてHultでも存在感を発揮しています-キリ!(はずw)
読者の皆さん、これを読めば、ドバイ × Hult MBA(MIB)でのサバイバル能力爆上がり間違いなし!!長いですが、可能な限りイメージがわくように多くの写真を入れています。
前回投稿(2023/10)に引き続き、第二弾となります。キャリアバックグラウンド・ドバイ生活概要について知りたい方は、前回投稿をご確認ください。
ドバイの生活は、安全面に加えて、変わらず”クリーン・便利”の印象です。総じて生活コストも高めですが、モノによります!
■アドバイス : Hult入学者・検討者向け
授業の魅力と乗り越え方
個性豊かな教授陣が多く、私の知識欲を確実に刺激してくれるこんな素晴らしい環境で日々学べることが素直に嬉しいです。但し、とにかくハードなスケジュールでどんどん講義が進んでいきます。Accounting, Economics, Leadership, Data, Strategy等々異なる領域です。予習・復習を試みるも、次から次に来るチームアサインメントや個人アサインメントの締め切り対応に忙殺されます。さらに私の場合は、英語コミュニケーション能力がクラスで最下位のため、当初講義の理解もままならないままです。そんな中で当初から心がけているのシンプルに3点です。
■心がけ
①ハードワーク・自分に集中
- 時間があればとにかくキャンパス(土日含む)で勉強、英語トレーニング。要は”Hult生活に没入”です。
- 他人と比べない、自分の事・成長に集中、前向きに笑顔でなんでも愉しむ努力をする。
どうしても人と比べがちですが、ぐっとこらえて昨日の自分よりも今日の自分に全集中。
②チームエンゲージメント
- とはいえ、自分事だけを行っていてはだめです。チーム活動が多いためです。これは、チーム全員の成績に直結するチームアサインメントタスクは特に重要で、コミュニケーションが弱いとチームに迷惑をかけてしまいます。
- お荷物になるのは嫌でしたので、チームメンバーの特徴を分析し、ディスカッション
を俯瞰的に見ながら、チームに足りないところや自分が貢献できる部分を積極的に、そしてハードワークします。(信頼してもらえるようになります)
③健康第一
- とはいえ、10か月はロングランです。過度なハードワークは禁物です。十分な睡眠×栄養×適度な運動をバランスよく日常生活に取り入れ、よい生活習慣を維持しながら、海外生活のストレスを減らす改善を日々行っています。
- そして時には息抜きも必要です。友人たちとランチをしたり遊びに行くことも重要です。
【休日に仲間たちとランチをし、リラックス!】
前提として私は、特定領域に限らず広く新しいことを学ぶ事が好きです。そして学んだことを実践やビジネスにどう活かせるかを考えるのも好きです。その取り組みの一例として、①講義で習ったDEIBのコンセプトを②寿司握りイベント(後述)の準備やアンケートに取り込み、③習ったTableauやPowerBIを活かしたData Visualizationのテクニックでダッシュボード風にアウトプットする。さらに、対外的にも活動アピールのためにLinkedInに投稿するといった具合です。
【実際に作ったダッシュボード(学校の課題ではありません、個人ワークですw)】
【仲間たちとのディスカッションの合間にパチリ → 真剣な様子でプレゼンに臨む】
■アドバイス
とにかく短時間で論文や記事を多く読む、youtubeの動画を見る。(短時間で多くのインプットを求められる)インターネットの検索やChatGPTを活用しながら調査をして、エクセルやパワーポイントを使ってアウトプットする。そしてクラスで発表を行うということをどの講義でも求められます。
このような作業や行動にハードルが高いなと感じる人や普段の仕事では行わない方は、とにかくまずは、作業・行動ののハードルを下げるために、いまから可能な限り時間を見つけて、短時間でもいいので日々繰り返し慣れてください。Hultに入学するまでにこの辺りは慣れておくとよいと思います。
新規クラブ設立、イベント参加のメリット
■クラブ活動
生徒運営のクラブが各種あります。クラブ活動として3点、①既存クラブに参加する、②新規クラブに参加する、③そして新規クラブを立ち上げる。私は、③を選び、”Hult World Sushi Club @Dubai Campus”をクラブプレジデントとして仲間とともに立ち上げました。既に昨年サンフランシスコキャンパスにて同様クラブが立ち上がっていましたが、その姉妹都市版という位置づけです。そして、準備に準備を重ねて、遂に1月にオフィシャルイベントとして初の寿司握りイベントをドバイキャンパス開くことに成功しました。
内容は、”握り寿司”の握り方を私から参加者に教え、実際に参加者が寿司を握って、食べて楽しみ、親睦を深めるという内容です。とにかく、0からのスタートで、準備含め全てが初だらけで、とても苦労しました。フードダイエトリーに配慮、寿司ネタ・日本米の調達、開催タイミング、ロケーション、予算等々。でもその甲斐あって参加者からも大好評で非常にポジティブなコメントを頂き、報われた思いです。皆本当に楽しそうに握って、美味しいといって食べてくれたことが嬉しかったです。
新規クラブ設立の魅力
- クラブ活動やイベントを通して、人間関係の構築・関係強化の場
- クラブ運営のスキル・経験値を磨く機会
【寿司握りイベントの様子、皆本当に楽しそうに一生懸命に握っていました!】
■各種イベント
クラブイベントとは別に、キャンパスや生徒主催のイベントが各種あります。
例えば、
①Secret Santa(クリスマスプレゼント交換)
②デザートサファリ、キャメルライド
③アブダビ マングローブ植林・清掃
④バレンタインデーレター交換(匿名による友人への手紙)
⑤ラマダン Ifta(ディナーパーティ)等々
新たな経験や人間関係構築がきるだけではなく、生徒間の絆を深め、新たな魅力の発見もできる素晴らしい機会です。忙しい中ですが、可能な限り参加をするようにしています。
【上段:①自転車通勤用のヘルメットをもらいました!
下段左:②初砂漠!まさに中東、下段右:③マングローブ植林、カヤックアドベンチャー】
【④で二人からもらった手紙、宝物です。誰かわからないけど本当にありがとう!!】
特に手紙は非常に嬉しく、素晴らしい仲間たちに恵まれ幸せだなーと思う事が本当に多いです。
■アドバイス
クラブ活動・各種イベント参加を通じて、学業だけでは得られない、キャンパスライフの魅力や醍醐味もあると思いますので是非積極的に参加してほしいと思います。個人的には、特に新規クラブ設立・運営は、先に書いた二点に追加して、①大人数を前にしたコミュニケーションになれる、②自分をアピールできる、多くの人に知ってもらう という事も言えると思います。
私のように新規クラブ設立・イベント開催を通して、日本人の自分を知ってもらう武器として”寿司ネタ”を使うというのも十分有効な戦略だと思います。(お陰で、最初は多分”寿司野郎”で覚えてもらったと思いますw SFキャンパスの愛宕大将ありがとう!)ノウハウ伝授しますので、皆さん早めにドバイに来てください(笑)
英語コミュニケーションの分析と上達極意
最も苦労したポイントです、そして今でも苦労しています。。
ただ苦労のポイントが徐々に異なってきています。素晴らしい仲間達と教授をはじめとしたHult)Facultyメンバーのお陰で”心理的安全スペース(Psychological Safety Space)” が出来上がっているため、日常生活での英語コミュニケーションは相当ハードルが下がり、確実にストレスは軽減しています。これを先人や経験者は”慣れるから大丈夫”と表現しているのだと理解しました。
最初は”慣れる”の意味が、正直私にはよくわかりませんでした。ただこれは実体験でしか得られない、貴重かつ重要なInsightでありKnowledgeです。
超ざっくりですが、以下私の感覚です(必ずしも、皆さんに当てはまるわけではないので注意してくださいね)
~2か月:
やばい何言っているか全くわからない。癖の強い聞いたこともない英語だ。全然意見も言えない(言いたいタイミングも逃す)、手も上げたくない*負のスパイラルに突入
2か月~4か月:
まぁまぁ言っていることはわかってきた、でも聞き逃しが多い。意見をいう事にも少しずつ抵抗なくなってきた(でも適切に言えていないかも)
*英語インプット、英語脳で処理、英語アウトプットの脳内サイクルが徐々に構築
*負のスパイラルから徐々に抜け出す
4か月~現在:
ほぼ言っていることがわかる。意見は言えるが、応酬を重ねていくには準備が必要。
間違えることや伝わっていないことがわかっても気にしない状態
*英語インプット、英語脳で処理、英語アウトプットの脳内サイクルが強化
*正のスパイラルに入ってきた感覚
特に負のスパイラル突入中の2か月間は、何とか自分を奮い立たせながら、時にジャパニーズポップをガンガン聞きながら、日々チャレンジを続けていきました。この状態でのポイントは、①早く仲の良い友人を作る(精神的な助け)、②チームメンバーとの良好な関係構築(居心地の良いスペース構築)、③会話のネタを作る(日常会話の維持)、に助けられたと感じています。みんな本当にありがとう!!!
半年前に比べると格段に上達したと自己分析しています。但し、現在のレベルで納得は全くできていませんが、毎回のプレゼンテーションの場で”どんどん良くなるね”とポジティブなフィードバックをもらえるとまた頑張ろうという気持ちになります!!今では、そんなチームアサインメント・プレゼンも私の好きな取り組みの一つです。
【素晴らしいメンバー達とプレゼン後にAmanda教授と記念撮影(もはや恒例行事!?)】
ドバイ入り前の3か月程度のプロジェクトも30-50%程は英語でしたが、なぜ負のスパイラルに陥ったのか、構造のざっくり分析をすると以下にまとめられます。
■仕事での英語コミュニケーション
・自分の土俵で勝負 – 決まった役割・共通項が多い
→役割・ポジションが決まっている × 特定領域(ITやプロジェクトな内容)
→限られた領域の中で、似たスペシャリティーを持つ人たちと限られた単語で会話する
■Hultでの英語コミュニケーション
・自分の土俵外で勝負 – 横並び・共通項がない~少ない
→役割・ポジションなし × 幅広い領域(日常からなじみの薄いアカデミックな内容)
→要は、枠が取っ払われ、なじみの薄い全ての領域の内容を、全くバックグラウンドが
違う人たちと会話する
さらに、1対1よりも、複数での会話になると、今度は個人の英語力の前に、会話の複雑性が増し、合意に至るプロセスや時間がかかるという別問題が発生するのも特徴です。
オンキャンパス・オフキャンパス含め多くの時間を過ごすことで、後者の状態が解消はしないものの双方のパーソナルレベルでの関係ができ、心理的安全領域が確保されるとコミュニケーションもスムーズにいきまます。複数人との会話も、お互いの特徴がわかってくるのでそれを踏まえたコミュニケーションを各自とっているというのが私の分析です。
■アドバイス
このあたりの理論や書籍は山ほどあるとは思いますが、実際に自分で体験してみないとわからない類の最たるものだと思います。これを経験できて本当に良かったと思います。まだ未経験でこのあたりを私のように克服したい方は、是非トライしてください。チャレンジし続ければ必ず”慣れるから大丈夫”(笑)
忙しいとは思いますが、毎日10分でもよいので英語に触れる頻度を増やす、そして喋る・書くなどのアウトプットする回数を増やして使うハードルを下げる、もしくはハードルが下がる期間を短縮するように、今から準備することを強くお勧めします。
いかがでしたでしょうか。Hult × ドバイキャンパス魅力は伝わりましたでしょうか?
ドバイの”物理的安全スペース(Physical Safety Space)” × Hultの”心理的安全スペース(Psychological Safety Space)”を私は最大限活かして、サバイブどころか十二分に日々愉しんでいます。それでもこれでも、まだまだほんの一部しか紹介できていません、そしてまだまだ書き足りないぐらいです(笑)
年が明けてからのこの3か月は相当早く感じます。8月の卒業までの折り返しを過ぎました、残り5か月弱、引き続きチャレンジ精神を忘れず、貪欲に学び続け、成長していきます!
それでは!!