https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61709530Q0A720C2MM0000/
以下、抜粋です。
大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(EY)は、全従業員28万人を対象にオンラインで経営学修士(MBA)を取得できる無料の研修制度を始めた。経営学に加えてブロックチェーンなど最新技術を学び、監査やコンサルティングの能力を高めてもらう。日本では3~5年後に10人程度の取得者を目指す。
オンラインのMBA講座はあるが、社内教育用に無料で提供するのは珍しいという。
希望者は米ハルト・インターナショナル・ビジネススクールとEYが共同で設けた講座で学ぶ。中心となる学習分野はブロックチェーンや人工知能(AI)などだ。経営情報の集計・確認といった単純作業をAIなどで自動化できれば、会計士は担当企業の将来の稼ぐ力の推計など専門的な作業に充てる時間を確保できる。「監査の質を高めるには、テクノロジーを生かせる会計士の育成が不可欠」(EY新日本監査法人の片倉正美理事長)という。
会計士が経営の高度な素養を身につけ、顧客企業のビジネスモデルを理解しながら事業リスクを見積もれるようにする狙いもある。
企業の従業員がMBAを取得するには通常は休職し、ビジネススクールなどに1~2年通う。ハルトのMBAを取得するには約7万ドル(750万円)かかる。
EYは世界の4大会計事務所の一つで、150以上の国と地域に約28万人の従業員を持つ。