Boston

在校生ブログ_#24 MBAボストンキャンパス開講の所感

こんにちは、ボストンキャンパスでMBAを専攻しているNaokoです。

MBAプログラムが開講してから、まだ約1ヶ月半しか経っていないということが、信じられないほど、とても充実した1ヶ月半でした。今現在の所感を述べたいと思います。

 

Hult MBA ボストンキャンパス入学

2023年9月半ば、ボストンに移住後、すぐにMBAプログラムが開講されました!下記の写真は、入学初日のオリエンテーション時に、撮ったものです。MBA生は、2つに分かれてオリエンテーションを行ったので、この倍の人数のおよそ120人(国籍は計33カ国)が、入学しました。

入学後3日後から授業が始まりましたが、授業の予習や復習、宿題、テスト、等のために、毎日多くの時間を勉強に費やしています。基本的に、平日も土日も朝8時くらいから夜8時くらいまで、学校で過ごすことが多いですが、下記の写真のとおり、校内の図書室などで勉強しています。

勉強のために学校で過ごすことが多くなってしまいがちですが、時間に余裕がある時は、なるべく学校外のイベントに参加したり、就職活動をしたり、運動をしたり、なるべく学校の外に出るようにしています。私は、初めてボストンに来ましたが、このエリアはアメリカ建国の地であり、歴史を感じる都市です。ハーバードやMITなどの著名な大学が数多くあり、これらの大学主催のセミナーやイベントは非常に興味深いものが多いです。また、マサチューセッツ総合病院などの医療機関や研究所が集まっており、医療系のスタートアップも盛んなようです。ボストン滞在中は、この地ならではの経験や、現地の人々との交流を楽しみにしています。

米国MBAを選んだ理由

私は、もともと日本で生まれ育ちましたが、早くにシンガポールに移住しており、人生の3分の1以上をシンガポールで過ごしてきました。つまり、人生の全てにおいてアジアを拠点として過ごしてきたので、自然と今後もずっとアジア、特にシンガポールを中心とした、東南アジアで活動していきたいと考えていました。仕事については、Big4会計系コンサルファームや外資銀行で勤務していました。

しかし、直近のM&A Advisoryの勤務時に感じたことは、M&A業界は、当然、東南アジアよりもアメリカの方が進んでいるので、案件の数が多く、規模も大きく、さらに近年は特にテック企業の案件が非常に顕著であったことから、徐々にアメリカのM&A業界に興味を持ち始めていました。

アメリカは、高校生時のロサンゼルスにおけるホームステイ、及び旅行などの短期滞在のみで、就労経験はありませんでしたので、一度、アジアを出て、他の世界を見た時に、自分がどのように感じるのかを体感してみたいと思い始めました。

また、MBAを取得したかった理由は、昇進のためには、自分の分野における修士号を取得する必要性を感じていたからでした。MBAの卒業後は、ファイナンスの修士号の取得も検討しています。シンガポールは、シンガポール政府の政策のおかげで、世界各国から優秀な人々が移住してくる国であり、金融業界やコンサル業界は、特に競争の激しい市場です。基本的に、役職者は最低でも1つは修士号を取得しており、博士号を取得している人も珍しくありませんでした。

 

Hult MBAについて入学後に感じたこと
  • 生徒が必要とする時に、学部長や教授と話がしやすい環境が整っていることは、とても素晴らしいと思いました。学部長も教授も非常に多くの生徒を担当しているはずですが、土日も関係なくメールの返信をしてくれたり、平日は、学校で会って直接対話することもできます。私の印象ですが、忙しいからと言って、おざなりな対応をされることもなく、なるべく全ての生徒に真摯に対応してくれているように見えます。
  • 授業の内容は、教授が皆、アメリカ人または南米の人が多いようなので、当然かも知れませんが、アジアについての話題は、日本はもちろん、中国のことですら、ほぼ話題に出てきません。私は、アジアよりも北米・南米における知見がないため、それを得ることを求めていたのですが、ただ、私はあまりにも南米の文化的・歴史的背景などの知識に欠けていたためか、話題が南米の話になると、十分に理解ができていないと感じることが多々ありました。今まで南米に関わるような仕事をした経験はなく、正直、興味を持っていなかったのですが、ペルーやコロンビアなど南米から来ているクラスメイトも多いことから、今は興味を持って歴史などを自学することが出来ています。

 

  • 今さらですが、大学院(及び、そのキャンパス)の所在国や地域、及び教授の出身国または活動の拠点は、自分が興味を持っている国や地域と一致しているかどうかは、非常に重要だと改めて感じました。また、今のところ、アジア系の教授はボストンキャンパス内では見たことがありません。

 

  • 入学してから、ローテーションシステムの魅力を認識しました。今までは、キャンパスを変えることは、実際には難しくてなかなかできないのかと勝手に想像していました。しかし、真剣にキャンパスのローテーションを検討している人が多く、実際にこのシステムを利用している人も多いようです。私も選択科目の時期(5月〜7月)には、短期間にはなりますが、ニューヨークキャンパスに行くことを検討しているので、今からとても楽しみです。

 

  • 英語力について、クラスに英語がネイティブの人があまりおらず、第二言語として英語を話している人がほとんどなので、クラス内のディスカッションで、意思疎通がうまくいかず、非常に難しいと感じることが多いと感じました。今まで、英語ネイティブスピーカとのディスカッションしかしてこなかった私にとっては、とても新しい体験で、戸惑うことが多いです。言語だけでなく、文化的な背景の違いもあるのだと思いますが、なるべくゆっくり話す、わかりやすい言葉を選ぶ、ということに気をつけて、また同時に自分はアジア人的なバイアスを持っているということを意識しながら、相手を理解できるように話す努力を怠らないようにしています。

 

学校内の活動(授業含む)

下記は、意思疎通があまり上手くいかずに、慣れないことも多かった中、授業で初めて行ったグループワークの最中に、ボストンコモン(1634年に創立された、アメリカ最古の都市公園)で撮った写真です。

下記の写真は、Personal Developmentの授業が終わった際に、教授と撮った1枚です。

下記の写真は、マーケティングの授業の時に、あるチームが発表している時に撮ったものです。

Hultは学校内で様々なイベントが定期的に開催されておりますが、フレンドリーな方々が多く、校内で新しい友達を見つけることが難しくありません。下記の写真は、ハロウィーンのイベント時で、かぼちゃをくり抜いて、ジャック・オー・ランタンを作って飾ったものです。

下記は、ヨガクラスで撮った時の写真です。学校が、無料のヨガクラス、及びメディテーションクラスをそれぞれ週一で開催しています。校内で行われるので、授業後に参加しやすく便利です。

 

学校外での活動

学校生活に徐々に慣れてきたので、今後は、学校内のイベントやクラブへの参加はもちろん、学校外での活動(就職活動、勉強、スポーツ、観光、ネットワーキング、など)を積極的に増やしていきたいと思っています。

下の写真は、自宅の目の前にある公園です。この公園で、たまにランニングをしていますが、もう少し落ち着いて時間ができれば、現地のクロスフィットやジムのコミュニティを開拓したいと思っています。

就活については、シカゴやボストンの金融機関、サンフランシスコのSaaS企業、オハイオのグローバル日用消費財メーカーなどと面接をしていただいています。主には、LinkedIn、学校紹介のキャリアイベント、Handshakeに掲載されているイベント、Boston Career Forumのウェブサイトなどを利用して、案件に応募しています。アメリカに既に在住していること、さらに何よりもHultのSTEM MBAを卒業すれば、3年間のOPTが得られるということが、非常に米国での就職活動を進めやすくしてくれている理由だと思います。

下記は、クラスメイトのみんなで、NBA(セルティクス)を観戦しに行った時の写真です。ボストンにおけるスポーツは、メジャーリーグのレッドソックス、アメリカンフットボールのペイトリオッツ、アイスホッケーのブルーインズ、ボストンマラソンなどもあるので、それらも是非観戦しに行きたいと思っています。

下記は、Venture Caféが主催するイベントに参加してきた時の写真です。驚いたことに、平日にも関わらず、毎回、非常に多くの人が参加されており、国籍も性別も年代も業界も非常に様々です。学校外の新しい人々と交流できる最適なイベントだと思います。

このVenture Café Cambridgeは、2010年以来、イノベーションエコシステムを結ぶ役割を果たしており、Cambridge Innovation Centerの支援を受けている非営利団体です。500以上のイベント、2,000以上のセッションを通じて、今まで160,000人以上の人が参加しているようです。Global Networkを保有しており、東京にはVenture Café Tokyoがあるので、東京近辺にいて、ご興味をお持ちの方は、参加されてみたら面白いかも知れません。

 

これからのHult MBA生活

「Applied Economics & Managerial Decision」という応用経済学の授業で、教授が「自分のcomfortable zoneから抜け出して、新しいことに挑戦すべきと、いう一般的な言葉があるが、新しいことに挑戦するとしても、その挑戦は、あくまでも自分の専門分野の中で行うべきである。」と、言われました。教授は、友人の数学者との対話を通じて、数学の分野では絶対に勝ち目がないと痛感したそうで、つまり自分が戦うべき場所を正しく見定めないと、競争にもならないということだそうです。

アメリカは、地域によるかもしれませんが、シンガポールと同様に、優秀な人々が多く移住してくる国であり、競争の激しい市場だと考えられます。私は、多くの新しいことに興味を持ち、目移りしがちではありますが、自分の専門分野をしっかりと認識し、その分野を極めるために、MBA生活を通じて自己研鑽に励み、卒業後は、希望する職種で活躍できることを目指したいと考えています。

 

次は、ドバイキャンパスのErinaさんへバトンをお渡しします!