London

在校生ブログ_#17 Executive MBA 1年目の振り返り

皆さん、こんにちは。ロンドンキャンパスでEMBA (Executive MBA)を受講中のJunkoです。1年目の必修科目期間を終え、EMBAの様子とこれまでのHULT生活を振り返りたいと思います。社会人からの学びについて検討されている方のご参考になれば幸いです。

 

Why EMBA?

日本で大学3年生の頃、違和感を感じながらも周りの流れに沿って就職活動を行い、卒業した後は、一番最初に内定を頂いた会社に勤めました。数年務めた後、英語を極めたいと思い、英国の大学院に進学、会議通訳を専攻し、卒業後は現地企業で社内通訳兼社長秘書として、英国でのキャリアをスタートしました。様々な経営者の通訳をサポートさせていただく中で、経営に興味を持ち始め、自分ももっと経営者の視点が理解できたら、レベルの高い業務に繋がるのではないかと思い、仕事を継続しながら経営学を学べるEMBAの受講を決めました。さらっと記載いたしましたが、EMBAの受講については数年迷った末、このままだと一生迷い続けると思い、思い切って受講を決断したという背景があります。

<Hult Londonキャンパスの入り口>

 

Why HULT?

英国内でのビジネススクールをリサーチしている中で、大学スタッフと話しをする機会があり、直感的に「ここだな」、と感じたというのが正直なところです。多様性を重視している点、キャンパス間の移動がフレキシブルであること、職場から徒歩圏内であるということ等がそのように感じた理由だと思います。

<キャンパス近くの様子>

 

クラスメートについて

ここは国連?と思うぐらい多様性があります。私自身もそうですが、必ずしも国籍と在住国が同じとは限らず、授業が行われる週末に国内外からロンドンへ移動するというスタイルの学生が半数以上という印象です。キャンパスにより若干異なりますが、男女比率はほぼ5050、平均年齢は30代後半、職種も様々ですが、自分の事業を持っている人も少なくありません。

<EMBA cohort : Applied Economics and Managerial Decision Making のクラスにて>

 

授業のスタイルについて

EMBAの必修科目は月1回のペースで木曜日から日曜日まで4日間で、個人的には「合宿スタイル」と呼んでいます。授業に加え、グループ課題が与えられます。通常、授業の最終日にプレゼン、エッセイなどのグループとしての成果物を発表または提出が求められ、評価の対象になります。なので日中は授業、夜はグループワークと盛沢山なため、英国在住の私でも、移動時間を短縮するため、キャンパス周辺に宿泊しています。

<グループワークの様子>

 

EMBA1年目の感想

想像はしていましたが、学業・仕事・家族とのバランスを保つのは大変です。授業期間は月1回でも授業に向けての事前課題や、授業後のエッセイ課題を仕事と家族時間の合間にこなすという限られた時間の中で、何度も限界を感じました。ただ、周りのクラスメートも同じ状況なので、お互いサポートし合い、高め合える仲間に出会えたことは大きいです。授業で学ぶ知識も重要ですが、様々なバックグラウンドを持つクラスメートとのグループワークでの学びが何より大きいです。

<キャンパスでのEMBA cohort クリスマスディナー>

 

自分の変化について

海外生活は長く、国際的な環境には慣れていたつもりでしたが、欧米の環境に慣れていただけで、世界はもっと広いことを改めて感じました。窮屈と感じていた日本の環境から飛び出したものの、グループワークを介して自分の思考回路やアプローチの方法は文化的な背景もあることに気付き、海外生活の中で最も日本人であることを認識した1年目でもありました。また、自分はリーダー気質というよりは、リーダーをサポートする役割的な性格ですが、周りに感化され、自分なりのリーダーシップをもっと発揮したいと思うように変わってきています。

<クラスメイトとタクシーで移動中>

 

Hult Prize に参加してみて

Hult Prizeは社会問題を解決するためのアイディアを競い合う学生起業コンペで、Hult生だけでなく、毎年世界100ヵ国以上、大学2000以上、1万チーム以上が参画するグローバルコンペに参加しました。私達のチームも予選を通過し、先日ポルトガル・リスボンで開催されたGlobal Summit Semi-Final に出場し、まだ感動に浸っているところです。会場は本当にエネルギーに満ち溢れていて、このような学生がもっと世界に増えたら、世の中を変えていける大きな力になるのだろうなと、強く感じました。と同時に、日本の学生さんにもにももっと広げていきたいと、日本人としての使命感も感じた、というと大げさかもしれませんが、それぐらい、じわっと湧き上がるものがありました。ちなみに、EMBAのクラスメートにはケニア・ナイロビでのGlobal Semi- Finalで審査員を務めている人もおり、そこからもEMBA学生の多様性を垣間見れるかと思います。一見、自分から見たら「すごいなー」と思う人ばかりですが、学校では対等で利害関係なく意見を交換し合えるのも新鮮です。

<Hult prize Lisbon summit 会場のISEG (Institute of Economics and Management) にて>

 

<Hult Prize team with judge>

 

<ピッチ前の待機室>

 

2年目に向けて

EMBA生活の一年目は、目の前にあることをこなしていくことで精一杯でしたが、2年目は学校でのネットワーキング・イベント・ウェビナー・別のキャンパスでの授業に参加する等、積極的に学校のネットワークを活用したいと思います。また、学んだことを実践し、自分なりのリーダーシップを発揮していきたいと思います。

  

<ロンドンRooftop Barからの夜景>

 

執筆者LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/junko-kurata/