在校生ブログ

在校生ブログ_ #40 オンラインMBAの総括

こんにちは。
シンガポールで2011年よりJPassportというメディア会社を経営しておりますYukiと申します。
この度、2023年度最後のブログリレーを担当させていただきます。


私は、会社設立から10年経って2022年4月から2年半、オンラインでHultのMBAを受講させていただきました。なかなかチャレンジングな2年半でしたが有意義で面白い体験ができました。

 

このブログのお話を頂戴し、何を書こうかなと思ったのですが、メインはこれから受講をされる方々かと思いますのでいくつかメッセージを。

 

まずは私がなぜMBA、特にアメリカとイギリスが本校のMBAを勉強しようと思った理由から。

 

1)10年アジアで会社をやってみて、ウェスタン式の経営とアジア的な経営方法になんとなく大きな違いがあると思ったから何が何故どう違うのか、知りたかった。

 

2)シンガポールで10年、英語は毎日使ってはいるものの、アジア英語で通じてしまうのでネイティブ英語を無理やりでも毎日読んだり書いたりする環境にそろそろ身を置きたかった。

 

3)アジア圏で仕事をしているとやはりアジア中心の考え方とチーム構成になってしまうので、アジア圏以外の人とのダイバーシティーに身を置いてみたかった。

 

メインはこの3つでした。

そして結果からいうと、一応概要を総ざらいして全部クリアできました。面白かった。

何もなくても毎日何かか起こるアジアでの会社経営と勉強の両立は締め切りと解決しないといけない問題が倍になった毎日でしたが、その分多少は自分のキャパも広がったようですし、一言での感想は面白かったです。

 

そしてあとから振り返ると、思ったより毎日寝てました。笑

朝までかかったことはあんまりなかったかも。

 

やってよかったと思うことは、

 

1)一通り「経営」に関連する現時点での基本的な考え方のロジックと必要な情報の調べ方を理解できた。

 

私の場合、10年自分で現場の経験を積んでからの勉強だったので、現場からの学びをボトムアップとすると今回のアカデミックなお作法からのアプローチはトップダウンで情報が整理された中でビジネスそのものの全体理解ができるとても良い機会でした。例えばファイナンス分野としては自分の会社のFSは毎月確認はしているものの、細かい箇所は会計事務所に任せきりだったのでなんとなくの全体感の感覚で理解したつもりになっていましたが、Hultの授業で出てきたウォールマートのAnnual reportは開いたら300ページ(笑)。全部英語のこのレポートを一個一個噛み砕いて理解する作業、なかなか自分でやろうとは思わなかったので(笑)、毎週のモジュールの締切に追われながら理解していくのはたまに気が狂いそうにはなりましたが終わってみるとやってよかったと思える状況になりました。自分で会社をやっているとこの規模でビジネスをみる機会はとても少ないし、目線が低いまま疎かになっていたことを無理やりでもトップダウンでグローバル規模のビジネスを考えるという作業はチャレンジングではありますがとても面白かったです。

 

2)英語でのビジネスワードの感覚がなんとなくわかるようになった。

 

上記同様、私はアジアでのビジネスを英語も含めて独自で進めてきてしまっていたので、例えば採用やチームコミュニケーションでも英単語の意味の捉え方の奥深い意味を理解できないまま進めてきていたところがありました。例えば “Authentic Leadership”、”Openness”、”Professional Responsibility”。わかっているようでその奥にある英語の捉え方ってなんとなくしかわかってなかった。それを授業のなかで細かく噛み砕き、それぞれに theory =  理論が紐づいており、その背景にある理論を通じてマネジメント以上のレベルの人たちは同じ認識でコミュニケーションをしている。この感覚がわかったこと+(繰り返しになりますが)一通りこの理論そのものを総ざらいでビジネスというくくりで横串をさして学べたことは大きな収穫でした。

 

3)ダイバーシティーの中に身を置く経験ができた。

 

いろんな人がいて、みんな優秀で前向きで楽しい人たちでした。そして国ごとの文化や考え方の違いも身をもって体験できました。普通に生活しているとなかなか中東やアフリカの人たちとプロジェクトを組むことなんてないですし、日本人としての自分の弱みも強みも身をもって体型しながら認識できました。個人的には、ちゃんと締め切りも守って、人の気持ちを組みながら細かく分析して考えることを教育してもらってここまで生きてきた日本人としての良さも誇りも認識できたし、日本人でよかったとも思ったし(基本私とても前向きなので)、逆にその良さを保ちながら自分の意見に強い芯を持ち、自信をもってしたたかに戦える強さを身につけたいと思った次第でした。

 

終わってみて思うことは、

 

1)週末が戻ってきた!🤣
2)仕事もっとできる!🤣🤣🤣(知識が増えた分やりたいことも増えました)
3)日本語の小説読める!(英語脳にするために禁止にしてたので)

 

毎日慌ただしく忙しく目の前のことに忙殺されながら前進あるのみで生きていくのは私の場合変わらないと思うのでHultでのこの2年半での経験はひとつの通過点としてではありますが、今回の経験は特に毎日もっと世の中を広く高くみることができる視野と、そこに立ち向かうための武器の手に入れ方、更に一緒に立ち向かう頼もしい友人たちに出会うことができた日々だったなと終わってみて改めて感じています。

“Leadership Development”自主勉強の様子

成績優秀者の”Dean’s List”にも載ることができました

 

 

何かの終わりが次の大きな道への始まりになるのはいつものことですが、またここから先も笑顔で楽しく行こうと思っています。

どうか皆様も素敵な旅を!
機会があればHultメンバーとしてどこかでお会いしましょう:)

Yuki