Boston

在校生ブログ_#50 MBAからビジネスアナリティクスを極めるデュアルディグリーの魅力を初公開!

みなさん、こんにちは!ボストンキャンパスでデュアルディグリー(DD)プログラムのMBAN(Master of Science in Business Analytics)受講中のMiinoです。現在、3ヶ月が経過し、ちょうど折り返し地点を迎えています。

ドバイでのMBA生活から場所を変え、2024年10月からボストンでの新たな挑戦をスタートしています。今回は、DDプログラム、特にMBANについて、これから受講を検討されている方や既に決定された方に向けて、私の経験をシェアしたいと思います。

自己紹介とデュアルディグリーの概要

私は、コンサルティングファームを退職後、異文化コミュニケーションの向上と更なるキャリアアップを目指し、ドバイキャンパスでMBAを取得しました。(2024年8月) 詳しい自己紹介やMBAでの経験は、過去のブログ(12)をご覧ください。


<私のHult Journey全体像>

DDプログラムは、MBAやMIB等の約1年間のメインプログラム修了後、さらに専門性を深めるための半年間のプログラムです。マーケティング、ファイナンス、アントレプレナーシップ、ビジネスアナリティクスなど、より専門的な分野を学ぶ機会となります。(従って、いきなり半年間のDDプログラムは受講できません)

MBANプログラムの特徴

MBANは、データを多角的に分析し、ビジネスインサイトを導き出すことに主眼を置いたプログラムです。その特徴を以下にまとめてみました。

1. プログラムの構成 

  1. 基礎的なビジネスと分析スキル
    データ分析の基礎とビジネスへの応用を学びます。
    • ビジネス統計
    • データ管理
    • 構造化データによるビジネス分析
  2. プログラミングとツールの習得
    実践的なデータ分析ツールの使用方法を習得します。
    • Pythonによる分析
    • Rによるデータ可視化と分析
    • Computational Analytics
  3. 応用と実践
    実際のビジネス課題に対して学んだスキルを適用する経験を積みます。
    • ビジネスモデリングと最適化
    • 非構造化データの分析
    • 機械学習とAIの導入
    • ビジネスチャレンジ(3段階)

各教科のサマリやラップアップは私のLinkedInに教科毎にポストしています。もし興味があればご覧ください。

2. MBAとの違い

• アサインメントはクラスプレゼンテーションよりも、技術文書やコードの提出が中心

• ChatGPT等のGenAIの活用を前提とした実践的なコーディング課題
多くの科目はGenAIを使ったコーディングが許容されるため、初学者でもある程度立ち向かえますのでご安心ください。但し、より高度なものが要求されるという印象です。そして導き出した回答ロジックがリーズナブルであるかが最も重要です。(GenAIの回答そのままでは、ダメです)

• ビジネスチャレンジなどは、高度な複合スキル(例:ファイナンスの専門知識+Pythonでのデータ分析+可視化+プレゼン)が求められる

• クラスの年齢層が比較的に若い(ボストンDD-MBANは平均年齢26歳)

<新たな仲間たちと>

3. 挑戦のポイント

• 非常にタイトなプログラムのため、スケジュール・体調管理が引き続き必要
MBAと同等の忙しさ。但し2年目なのでHultのやり方に慣れていることを差し引いています。データやコンピュータスキル等の専門性が高くなるため、この領域に関する基礎知識や興味によって負荷の感じ方は個人差があると思います。

• IT/PCスキルの有無で学習曲線が大きく異なる
私の場合、SQLや各種ツールなどのIT経験があったため比較的スムーズにアジャストできましたが、Python/R、AWSツール等は初めてなのでチャレンジングです。

さらに経験の少ない方はさらに苦労されているように見受けられます。学校から無料提供されるDataCampを活用した日々の学習が重要です。

また、DataCampはプログラム開始前(8月末ごろ)から利用できるので日々PythonやSQL等のコースに触れ続けることで、心理的なハードルを低くし、慣れる状態を早く作ることが大切だと感じています。(私も勿論実践しています)

<クラス最後に教授を囲んでの集合写真>

デュアルディグリー受講の考慮点

DDプログラムを検討される際の重要なポイントをいくつか挙げてみました:

1. 時間的な観点

• 最初のメインプログラム中は、就職活動を少し後回しにし、勉学に比較的注力しやすい利点(早くからやっておいて損はありませんが、、)

• 半年間の追加期間をどう捉えるか(生活コスト vs 新しい経験・ネットワーク)

2. キャリアの観点

• 専門性の向上がキャリアにどう活きるか

• STEMプログラム該当によるビザ面での優位性(US就職等)

 

いかがでしたでしょうか?少しでもDDやMBANの雰囲気が伝わりましたか?

私自身、ドバイからボストン、MBAからMBANと、拠点も変わり学ぶ内容も変わり、メンバーも変わり学びの多い内容、素晴らしい教授陣等で忙しいながらもMBAと同様に日々充実しており、選択してよかったと思います。そして、相当なスキルと実践経験が養われている実感があります。

最後に、データやAIを使ったMBANプログラムの内容は、今後の皆さんの仕事や業務に直接関係なくても十分に役立つと思います。なぜなら、今後これらのテクノロジーは日常やビジネスにあっという間に浸透していきますので、間接的にでも必ず触れる機会があり、このスキルや経験が使えるからです。

今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。